こうして不倫は始まる

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昨夜の地震で被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。まお
紅茶
まおです。
一樹さんと白木先生が、一緒にジムで汗を流していたと聞いて、紅茶を淹れていた手がパタリと止まってしまいました。
もう紅茶どころではありませんでした。
休日の昼下がり。
二人でランチを済ませ、平和な時間が流れていたのに、一樹さんのせいで台無しになってしまった。
幸せで満たされていた心が、風船がしぼむように、あっという間に地に落ちてしまった。
 
いきなりテンションが落ちてしまった私を見て、一樹さんは大慌てだった。
精神疾患持ちの妻の調子が良かったのに、自分のせいで再び不安定な精神状態を作ってしまったと気付いたのでしょう。
『まおさん、紅茶は僕が淹れるよ』そう言いながら、私の手からティーカップを取り上げてしまいました。
 
ソファーに座って待つように言われ、素直に従った私。
心は沈み、回らない頭で色々な事を考えて居ました。
 
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不倫の始まり
一樹さんと白木先生は、今はただの上司と部下で、同じスポーツジムの仲間。
ただそれだけの仲。
でも私の妄想の中では、近い将来、もっともっと二人の距離が近くなってしまうのではないかと考えていました。
 
一樹さんはどういうつもりで、私に相談もなく、私達のデートコースであるジムを紹介したのか?
白木先生はどういうつもりで、一樹さんと同じジムに通い始めたのか?
 
「どこか良いスポーツジムはないか?」と聞かれたから『紹介した。』
そして「紹介されたから入会した。」
今はただそれだけのことなのかも知れない。
でもこれから先、一樹さんと白木先生の距離は、もっと近くなるんじゃないか?
そんな妄想的不安にさいなまれています。
 
世間の不倫って、こんな些細なことから始まるのかも知れない。
私には縁はない。
一樹さんが不倫なんてするはずない。
そう思っていたけれど、対象となる相手が目の前に現れたら?
いつか間違いが起こるのかな?
 
馬鹿みたいでしょ、私。
笑っちゃって下さい。思いっきり。
 
その後、ソファーで横並びに座りながら、一樹さんが淹れてくれた紅茶を飲んだ。
見事に味が分らなかった。
そのくらい動揺していた。
 
一樹さんは、私に相談なく白木先生を会員紹介したことを謝ってくれた。
それでも一度沈んでしまった私の心は、どうにもならなかった。
一樹さんは困り果てていた。
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Source: まおの恋愛成就物語

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